労働組合(ユニオン)とは?
A.労働組合は、労働条件の維持改善、その他経済的地位の向上を図ることを目的として労働者が自主的に組織する団体です。使用者と労働者は、 どんな条件で働くかは両者が話し合って自由に決めることができます。しかし使用者と労働者との間には経済的な力の差が大きいため、 労働条件について自由に発言するのは労働者にとって実際は難しいものです。
そのため労働組合は、労働条件を集団で交渉することによって使用者と対等な立場で労働条件を決められるように認められた制度です。 こうした機能を労働組合が実際に果たせるように憲法・労働組合法は労働組合に権利を保障しています。たとえば、団体交渉の申し出に対して、 正当な理由のない限り使用者は拒否することができず、誠実に応諾しなければなりません。また、労働組合の活動に対して刑事・民事責任が問われることはありません。 組合所属を理由に不利益な取り扱いをすることも禁じられています。
最近、どんな人でも個人で加入できる労働組合が増え、それらはユニオンと呼ばれています。 「名ばかり店長」や過労死など社会的に大きな問題に取り組み実績を残しているユニオンもあります。職場の問題に対処するために、ユニオンの存在を知っておくことは重要です。