紹介予定派遣とは?
A.紹介予定派遣とは派遣会社(派遣元)が派遣の開始前または開始後に、派遣労働者が実際に働く会社(派遣先)への職業紹介を行う事を予定している派遣のことです。
労働者が入社した後に思っていた仕事と異なることや、派遣先が雇った労働者が思っていた人物とは違うといった具合に雇用のミスマッチが生じることを回避する目的があります。
ただ、ここで重要なのは派遣終了後に必ずしも雇用されるわけではないということです。また雇用されたとしても、必ずしも正社員として雇用されるわけではありません。
通常の正社員の場合にはこのような期間は試用期間と呼ばれるものであり、期間の定めがない雇用です。
つまり、紹介予定派遣とは違い期間が過ぎると自動的に正社員となったわけです。しかし紹介予定派遣では雇用は保障されず、労働者からすれば非常に不利な制度です。
1.紹介予定派遣の派遣期間は最長6カ月(更新不可)
2.通常の派遣では禁止されている、派遣労働者を特定する事前面接や、履歴書の送付等の行為が可能
3.派遣先が6ヶ月後に派遣労働者を雇用しなかった場合は、派遣元が理由を求めることができ、派遣先はそれを明示しなければならない
4.紹介予定派遣を行う前に、派遣労働者の同意が必要
5.直接雇用が、期間の定めのない正社員になるとは限らない
・紹介予定派遣を選択する場合のポイント
紹介予定派遣は上に紹介したとおり、労働者にとっては極めて不利な制度です。この制度では、労働者の側のメリットは何もありません。そのため正社員のあてが全くないといった場合や、 どうしても就きたい職や入社したい企業の求人が紹介予定派遣しかないといった場合の次善の策としてのみ用いることが無難であると考えられます。