POSSEでは、返済猶予申請や延滞金減免のサポートをしています。現在返済中で経済困難の方、猶予を受けようと思っている方、これから奨学金を受けようと思っている方などからの相談を随時受け付けています。
この他、奨学金制度に関する質問や疑問、困ったことなどがあればご相談ください。
※現在、相談が増加しており、面談の対応等により電話に出られないことがあります。電話がつながらなかった場合、ウェブの専用フォームでのご相談の方が確実に対応できますので、可能であれば、下記専用フォームにご相談内容をお送りください。
TEL:03-6693-5156(受付時間: 土日祝13:00-17:00)
ウェブからのご相談は、以下のフォームにご入力ください。(24時間受付)
https://forms.gle/2TnvUeZTtt5hjsAB6
相談は無料です。個人情報は秘密厳守いたします。
・社会人になって返済が始まるが、給料が安く支払っていけるか不安。
・保証人になってほしいと頼まれたが、断りたい。
・子どもの奨学金の連帯保証人になったが、子どもが破産してしまった。
・JASSOや債権回収会社から請求書が届いている。
・裁判所から支払督促が届いている。
これらを求めてオンライン署名を集めています。
① 現在貸与型奨学金を借りている人全員に対する、債務の帳消し
② 全ての人に教育の権利を実現するための、学費無償化と給付型奨学金の拡充
ご賛同いただけれる方はこちらのページから署名サイト(Change.org)にアクセスしてください。
奨学金Naviは、NPO法人POSSEの奨学金ワーキングチームによる特設ページです。奨学金ワーキングチームは、日本学生支援機構(旧日本育英会。以下、JASSO)の奨学金問題を中心に、若者の教育と格差・貧困の問題に取り組みます。
いま、奨学金を返せない低所得の若者が急増しています。大学を卒業しても安定した正社員の仕事は少なく、フルタイムで働いたからといって余裕のある年収を得られるわけではなくなっています。労働相談でPOSSEに訪れる若者の状況を見ても、入社して数年を経ても貯蓄のある者は少数です。こうした若者の雇用状況の変化が様々な問題を生み出しています。
奨学金を将来返す自信が持てず、奨学金を借りることを諦めてしまう。奨学金を返せるか不安でバイトに明け暮れ、授業に支障が出てしまっている。経済困難で奨学金を返せなくなり、金融機関のブラックリストに載せられてしまった。その他にも、学生課との窓口でのトラブルや返済猶予の申請の難しさなど、奨学金をめぐる様々な問題が生じています。
そこで、奨学金ワーキングチームは、下記の取り組みを行っています。
大学進学を考えている若者・在学中の若者・奨学金を返済している若者の現実の生活から若者自身が問題を提起し、返済に悩む若者をサポートしながら安心して学べる社会を実現することを目指します。
日本学生支援機構(以下、JASSO)の奨学金を利用している人は、2015年度で134万4640人にのぼり、今や大学生の2.6人に1人が利用しています。平均すると1人一ヶ月あたり、第一種(無利子)で5.9万円、第二種(有利子)で7.3万円を借りている計算になります(2010年度)。
もし、第二種の上限である月額12万円を3.0%の利子で4年間借りると、卒業時の借金は総額775万1445円となり、卒業後6ヶ月目から毎月3万2297円ずつ20年にわたって返済を続けなければいけません。この場合、利子だけで199万1445円を支払う計算になります。
本来、奨学金というのは給付型のものを指しますが、JASSOの「奨学金」は基本的に貸与しかなく、世界的には「教育ローン」に分類されるものです。そして、非正規化がすすみ、また正社員になってもブラック企業によって早期離職を余儀なくさせられる若者が増えたいま、奨学金の返済ができないほど経済的に困窮しているケースが急増しています。
POSSEに寄せられた奨学金相談事例や奨学金制度の問題点などについては、雑誌POSSE 32号「特集:絶望の国の不幸な奨学金」や、今野晴貴『ブラック奨学金』(2017年)をご覧ください。