POSSEには「夫が突然倒れて亡くなった」や「子供が自死して、仕事が原因だと思う」などという過労死やハラスメント自死のご遺族からの相談が毎月数件寄せられています。また、過労やハラスメントにうつ病を発症した本人からの問い合わせはその数十倍にもなっています。「働き方改革」で国や企業は労働環境を改善しているように振る舞っていますが、実際には過労死やハラスメント自死はなくなるどころか増えています。
国の統計によれば2022年度は54件が過労死として、67件が過労自殺(自死)として認定されており、公的には年間100件強の過労死があるとされています。これだけでも多いですが、毎年2000人ほどが「勤務問題」を理由に自死しているのをみると、国が把握しているのはあくまでごくごく一部だと言えます。そして、国の公的な統計以外に、過労死の実態を明らかにしている調査は存在しません。
そこで、POSSEでは、そもそも今どのくらいの人が過労死や過労うつに追い込まれているのか、その後どうなったのか、企業や国はきちんと対策を講じているのかなどを、全国各地の裁判所の記録の調査、そして過労死遺族のヒアリングを実施しながら私たち自身の手で調査していきます。そしてこれらの実態調査をもとに、過労死をなくしていくために必要な取り組みなどを社会に発信していくことを目指します。
いまの働き方を変えるためになにかしたい、過労死問題を詳しく知りたいという方は、ぜひご参加ください!ミーティングで勉強会などもやっていきますので、特に事前の知識や経験は必要ありません。オンラインでも対面でも参加可能ですので、興味がある方はぜひご連絡ください。