■『POSSE vol.53 特集 フードロス×使い捨て労働』
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A5判/192頁/本体1,540円(税込)/2023年4月30日発行
■vol.53目次
藤原辰史 × 今野晴貴 × 五十嵐泰正 × 森 進生
飯田悠哉/SDGsユニオン
SDGsブームのなか、フードロス対策として個人の消費行動の変容がさまざま呼びかけられている。余剰を生まないために、「買いすぎないようにしよう」、「計画的に料理しよう」、「食品の節約をしよう」等々……。
しかし問われるべきは、大量の食品を商品として生産し、それによって利益をあげていこうとするシステムそのものではないだろうか。食品の生産・加工・販売、そして廃棄のプロセスには、必ず人々の労働がかかわっており、人間の使い捨てと食品の大量廃棄は、深くつながっている問題である。
本特集では、労働の視点からフードロスが生み出される社会のあり方を分析し、食をめぐる社会運動のあり方を考える
[書評]アーロン・ベナナフ著『オートメーションと労働の未来』
今野晴貴(POSSE代表)
◆特集「フードロス×使い捨て労働」
フードロスと人間の使い捨て藤原辰史(京都大学人文科学研究所准教授)
コメント
今野晴貴(NPO法人POSSE代表)
五十嵐泰正(筑波大学人文社会系教授)
森 進生(フードバンク仙台副代表)
棄てさせられているのは誰か?
――システマティックな侮辱としての「廃棄労働」
飯田悠哉(京都大学大学院農学研究科研究員)
職場の食品ロスの実態と労働運動のポテンシャル
荻田航太郎(SDGsユニオン代表)
ライフラインの貧困と飢餓に立ち向かう
――ライフライン無償化プロジェクトからの報告
笠原沙織(仙台POSSEスタッフ)
◆[AEQUITASシンポジウム]生活苦しいやつ声上げろ!
――若者とエッセンシャルワーカーが求める最低賃金1500円と社会保障拡充
私たちが「債務帳消し」を求める理由
――時間稼ぎではなく、システム・チェンジを
岩本菜々(奨学金帳消しプロジェクト)
フードバンクから見えてきた女性の貧困
冨永華衣(フードバンクキャラバン)
社会を支える全ての人が豊かに生きられる社会を!
――元エッセンシャルワーカー・奨学金返済当事者の立場から
宮野(私学教員ユニオン)
エッセンシャルワークと最低賃金
蓑輪明子(経済学者)
ディスカッション マイノリティが中心の新しい最低賃金運動を!
司会 青木耕太郎(総合サポートユニオン)
◆単発
労働組合運動の新たな形――「非正規春闘」とは何か(上)
青木耕太郎(総合サポートユニオン)
権利行使を支えるソーシャルワーク実践
――家族から「排出」された若者の事例から
今岡直之(NPO法人POSSE生活相談チーム)
部活問題を通じた新たな教員労働運動の可能性
佐藤 学(私学教員ユニオン代表)
◆連載
スポーツとブラック企業第14回 スポーツと食 幻想と現実
常見陽平(千葉商科大学国際教養学部准教授)
海外留学見聞録
No.9 分断を越えて イギリス全土50万人ストライキの現場から
谷口歩実(#みんなの生理共同代表)
父の過労死 会社と闘ってきた10年間
第5回 会社と闘ってきた10年間で得たもの
高橋優希
ラダイトと脅迫状
第6回「あなたは機械を破壊されましたか」
萩田翔太郎
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