POSSE vol.3

『POSSE vol.3 特集 「派遣切り」されたのは誰か』

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A5判/168頁/本体500円+税

■vol.3目次

【特集】「派遣切り」されたのは誰か

◆「フリーター」か「半失業者」か ―「失業できる」日本社会を―
 後藤道夫(都留文科大学教授)
◆フリーターという虚像と実像 ―不安定就業論の視角から―
 伍賀一道(金沢大学教授)
◆「派遣切り」に対抗するキャリアラダー戦略
 筒井美紀(京都女子大学准教授)
◆派遣村の若者はどこから来たのか ―「家計自立型非正規」という新局面―
 今野晴貴(NPO法人 POSSE代表)
◆「派遣切り」に労働運動はどう立ち向かったか
 本誌編集部
◆ルポ 「非正規」へと流れていく若者たち ―高卒就職の現場とその後から―
 進藤正樹(首都大学東京大学院)
◆特別企画 ポスト「フリーター」論の時代へ
@「フリーター」論を徹底検証!ブックガイド10/(本誌編集部)
A「格差論壇」MAP<予告編>/解説:木下武男(昭和女子大学教授)

【特集】ドラマでたどる仕事と格差

◆ポスト・トレンディドラマ時代の「働く女性」 像 ―『ハケンの品格』が到達した地平―
 伊藤守(早稲田大学教授)
◆『サラリーマン金太郎』のユニオニズム ―解雇と闘ったテレビドラマの労働者たち―
 坂倉昇平(本誌編集長)
◆対談 『銭ゲバ』は貧困にどこまで迫ったか
 五十嵐泰正(筑波大学講師)ほか
◆座談会 格差恋愛ドラマのゆくえ
 本誌編集部

◆日本版「ワークシェア」の虚妄を超えて ――「賃下げ」か「失業シェア」か――
 竹信三恵子(朝日新聞編集委員)
◆韓国キャンドルデモはなぜ広がったか ―「マルチチュード」と「ヘゲモニー」の若者運動―
 錦織史朗(大学院生)
◆奨学金問題と若者の貧困 ―なぜ「ブラックリスト化」は強行されたのか―
 川村遼平(NPO法人 POSSE理事)
◆<連載:労働と思想3>サスキア・サッセン ―グローバル・シティの出現と移民労働者―
 伊豫谷登士翁(一橋大学教授)
◆<書評>シャンタル・ムフ/『政治的なもの』
 佐々木隆治(一橋大学大学院社会学研究科博士課程)

 

■vol.3解説

【特集】「派遣切り」されたのは誰か

「仕事なんて選ばなければあるはずだ」。「派遣切り」がますます本格化する中、こうした批判は後を絶たない。若者がダメになったからニートやフリーターが増えた――。数年前、次のような言説がメディアを席巻していたことが思い出される。この「俗流若者論」は現在でこそ、影を潜めつつある。しかし、非正規雇用労働者の問題を、自己責任や個人の意識に矮小化する議論そのものには、いまだ決着がついていないのではないだろうか。
本特集で論じるように、「派遣切り」も「フリーター」問題も、同じ現象に異なるレッテルが貼られているにすぎない。なぜ、不安定で過酷な生活を強いられる「彼ら」は生まれるのか。内面分析や自己表現に陥るのではなく、その背景としての日本社会の根源的な構造、そしてそれを乗り越えていくための具体的な政策論を試みる。

◆「フリーター」か「半失業者」か ―「失業できる」日本社会を―
 後藤道夫(都留文科大学教授)
「フリーター」「派遣切り」問題を解決するのに必要なのは、日本を「失業ができる国」にすることだ―。福祉国家なき日本社会の構造を明らかにし、「派遣切り」のいま、必要なセーフティネットを論じるインタビュー。

◆「フリーター」という虚像と実像 ―不安定就業論の視角から―
 伍賀一道(金沢大学教授)
 「フリーター」、そして「派遣切り」は必要とされていた――。不安定な働き方、働かせ方に依存してきた日本の産業構造を分析し、あるべき経済構造を提起する。

◆派遣切りに対抗するキャリアラダー戦略
 筒井美紀(京都女子大学准教授)

◆派遣村の若者はどこから来たのか ―「家計自立型非正規」という新たな局面―
 今野晴貴(NPO法人 POSSE代表)

◆労働運動は派遣切りにこう立ち向かった
 本誌編集部

◆ルポ・「非正規」へと流れていく若者たち ―高卒就職の現場とその後から―
 進藤正樹(首都大学東京大学院)

◆特別企画・ポスト「フリーター」論の時代に
@「フリーター」論を徹底検証!ブックガイド10/(本誌編集部)
A予告:「格差論壇」MAP/解説:木下武男(昭和女子大学教授)

【第2特集】テレビドラマでたどる仕事と格差

…テレビドラマは、日本でもっとも身近でポピュラーなメディアのひとつだ。バブル崩壊から平成不況、そして格差社会と時代が移りゆくなかで、会社との関係や働き方、ライフスタイル、そして労働問題はどう描かれ、描かれてこなかったのか? 『銭ゲバ』、『ハケンの品格』をはじめ、テレビドラマの限界と可能性を検証する。

◆ポスト・トレンディドラマ時代の「働く女性」 像 ―『ハケンの品格』が到達した地平―
 伊藤守(早稲田大学教授)
 …『東京ラブストーリー』から『やまとなでしこ』、『anego』、そして『ハケンの品格』まで。「働く女性」の働き方、結婚像はどのように変わり、変わってこなかったのか。

◆『サラリーマン金太郎』のユニオニズム ―解雇と闘ったテレビドラマの労働者たち―
 坂倉昇平(本誌編集長)
 『サラリーマン金太郎』は労働組合委員長だった!山口智子のストライキ、東山紀之のスト破り、ユースケ・サンタマリアのリストラ訴訟……。10本を超える作品から見えてきたのは、日本型雇用の没落と、新しい労働運動の可能性だった。

◆<座談会>『銭ゲバ』は貧困にどこまで迫ったか
 五十嵐泰正(筑波大学講師)
 ◆座談会:格差恋愛ドラマのゆくえ
 本誌編集部
 ・『花より男子』だけじゃない、格差恋愛ドラマの系譜とは?/『銭ゲバ』で描かれなかった現代の貧困/日本型雇用とラディカルに対峙した3つのドラマとは

 

◆日本版「ワークシェア」の虚妄を超えて ――「賃下げ」か「失業シェア」か――
 竹信三恵子(朝日新聞編集委員)

◆韓国キャンドルデモはなぜ広がったのか ―「マルチチュード」と「ヘゲモニー」の若者運動―
 錦織史朗(大学院生)

◆サラ金化する奨学金 ―なぜ「ブラックリスト化」は強行されたのか―
 川村遼平(NPO法人 POSSE理事)

◆<連載・労働と思想3>サスキア・サッセン ―グローバル・シティの出現と移民労働者―
 伊豫谷登士翁(一橋大学教授)

◆<書評>シャンタル・ムフ/『政治的なもの』
 佐々木隆治(一橋大学社会学研究科博士課程)

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POSSEとは

『POSSE』は日本で唯一の若者による労働問題総合誌として、2008年9月に創刊しました。NPO法人POSSEのスタッフが中心となり制作。労働・貧困問題をテーマに、現状、政策から文化までを論じています。

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