証拠の集め方
未払い残業代は、「証拠」があれば、簡単に取り返せます。
出退勤時間を毎日メモするだけでも、タイムカードのコピーでも、立派な証拠になります。証拠があれば、労働基準監督署、労働組合、裁判などどんな方法でも、未払い残業代の額を証明でき、取り戻すことができます。
メモは細かいほどに信ぴょう性を増します。
出退勤時間だけでなく、何時から何時までどんな作業をしていたのか、だれからどんなことを言われたのかなど、メモが詳細であるほど法的に有利な証拠になります。
『しごとダイアリー2』~未払い賃金請求のための最適ツール~
『しごとダイアリー2』は、説明通りにメモするだけで法的証拠になる手帳です。記載例と労働法の解説付きです。
〈使用例〉
【左ページ】出退勤時刻、仕事内容などをメモ
①朝礼前に掃除やメールチェックをすることも労働時間に含まれます。
②昼休みは1時間取得しないといけません(8時間を超える勤務の場合)。取れていない分は賃金を請求できます。
③残業代は「1分単位」で払わないと違法です。
【右ページ】仕事をしながら感じたことなどを自由に書き込めます
④このような人格否定はパワハラです。
⑤一定の手当以上に残業代を払わない会社は多いですが違法のケースがほとんどです。
⑥メモに加えてデジタルデータも残しましょう。
残業代請求の際に役立つ証拠
未払い残業代を請求するには、賃金不払いの事実関係を証明するための客観的な証拠が必要です。日頃から関係書類を保管しておき、自分でメモや記録を取るようにしておきましょう。
◇労働条件を確認できるもの
・求人票
・会社説明会の資料
・面接時の録音
・雇用契約書、労働条件通知書
・就業規則
◇給与金額がわかるもの
・給与明細
◇労働時間の証拠
・メモ→出退勤時間、休憩時間、行った業務などを記録します。上記『しごとダイアリー2』を参照。
・タイムカードのコピー、勤退管理システムの記録
・出退勤表、業務日報、シフト表
・パソコンのログ
・電話、メールの履歴
・SNS(LINE、Twitter、facebook等)